これだけで手法構築!?移動平均線の活用方法を極めてテクニカル分析を始めよう(基礎編)

お役立ち指標

いざCFD取引を始めるにしても、何を目安にして取引すればいいのかわからない!と思っていませんか?

実は、今やどんなにベテランのトレーダーも、最初はここから入った、基本のテクニカル分析があります。

それが、移動平均線(Moving Average)を使った分析です。

この記事を読めば、CFD取引の第一歩となる、テクニカル分析をすることができるようになります。

「こうなったら上がりやすい」「下がりやすい」と自分で見つけられるよう、単純移動平均線と指数移動平均線の違い、組み合わせについて学んでいきましょう。

前回ご紹介したエリオット波動を理解すれば、さらにトレンドに自信が持てるようになります。合わせてお読みください。

待ってました~!移動平均線、使ってみたかったんです!

僕も移動平均線は重宝してます。テクニカル分析をする上で、大きな味方になるよ!

まずは知っておきたいグランビルの法則

グランビルの法則とは

移動平均線と現在価格の乖離(かいり)の仕方や方向性を見ることで、価格の先行きを判断する投資理論です。

これを利用するのが移動平均線の考え方です。

最もポピュラーに使われるテクニカル指標の1つで、ローソク足の価格がその移動平均線を下から上へ突き抜けるときは買いなど、買い4通り、売り4通りの8つの法則で成り立っています。

具体的なグランビルの法則の考え方

買い4通り
買い1:移動平均線が上向きになりつつ、価格が下から上に抜けた場合
買い2:移動平均線が上昇中で、価格が上がって移動平均線を上回った後、再度下回った場合
買い3:上昇中の移動平均線に向かって価格が下がって、移動平均線の手前で株価が上がった場合
買い4:価格が移動平均線から大きく下に乖離した場合
売り4通り
売り1:移動平均線が水平または下降中で、レートが下抜けた場合
売り2:移動平均線が下降中で、価格が下がって移動平均線を下回った後、再度上回った場合
売り3:下降中の移動平均線に向かって価格が上がって、移動平均線の手前で株価が下がった場合
売り4:価格が上昇中の移動平均線から大きく上に乖離した場合

具体的な移動平均線の種類!どちらを使えばいいの?

移動平均線にはSMAとEMAがある

移動平均線には、単純移動平均線(SMA)と指数平滑移動平均線(EMA)があります。

「どんな違いがあるの?」「どっちが相性がいいの?」「どっちがどっちかわからない!」と混乱しないよう、違いを見ておきましょう。

単純移動平均線(SMA)とは

単純移動平均線とは、一定期間の平均価格を日々計算して出した平均数値を線でつないだものです。

SMA(Simple Moving Average)と呼ばれることが一般的です。

例えば5日移動平均線は、直近5日間の平均価格をつないだもの移動平均線となります。

多くの場合は終値の平均価格を使用することで日中の大きな変動に惑わされることなく、現在のトレンドがどちらを向いているのかを見ることができます。 

指数平滑移動平均線(EMA)とは

指数平滑移動平均線とは、SMAよりも直近のデータに比重を置き、算出する移動平均線です。

EMA(Exponentially Smoothed Moving Average)と呼ばれることが一般的です。

EMAは、もともとSMAのデメリットを補うために作られた移動平均線なんだよ。

SMAは直近の平均価格を単純に足して割る計算式なので、急激な値動きがあった場合、方向感がわからないなど、単純移動平均線だけ見ていて全体の相場を見ていないと、 ダマシが大きくなるのはデメリットです。

EMAはSMAよりも直近の価格に重きを置くことで、直近の値動きに早く反応でき、トレンドをいち早く知ることができることがメリットとして挙げられます。

管理人のお勧めはEMA!

管理人も使用しているのはEMAです。直近の値動きをつかんでトレンド転換の裏付けを取ることができます。

トレンドとエリオット波動については前回の記事も併せてご覧ください。

順張りと逆張り!?大きく勝つならトレンドを知れ!エリオット波動から三尊まで徹底解説

SMAとEMAをチャートで比較してみよう

EMA(赤)の方がSMA(黄色)よりも早くトレンドをつかんでいます。

また、急上昇・急下降の形をうまくとらえていることがわかります。

これにより売買サインが一足早く出ていて、実際の動きに忠実であることは明らかです。

EMAをうまく活用して、トレンドをうまくとらえられるようになりましょう。

超王道の使い方はゴールデンクロスとデッドクロス

ゴールデンクロスとは

長期の移動平均線を、短期の移動平均線が下から上に突き抜けたときを、ゴールデンクロスと呼びます。

グランビルの法則のサインともよく似ていますが、こちらの場合は2本とも移動平均線を目安にしています。

うまく利用すれば、ダブルでサインを見ることができるため、トレンドの裏付けの1つにもなります。

デッドクロスとは

長期の移動平均線を、短期の移動線が上から下に突き抜けたときを、デッドクロスと呼びます。

こちらもうまく利用すれば、トレンドの裏付けの1つとなります。

ゴールデンクロス・デッドクロスはあくまで目安の一つ

上昇トレンド、下降トレンドの根拠づけに使うのが効果的!では、どのような短期・長期の線を組み合わせていけばいいのでしょうか?

まずは、どの移動平均線を使うか決めよう

こんなにある!一般的にお勧めされる移動平均線の設定数値

期間は近すぎず離れすぎず!2本の移動平均線の挙動や癖を掴むことこそが重要です。

お勧めの組み合わせ例を見てみましょう。

5日線×25日線がデイトレには向いている!

5MAはローソク足と密接な関係がある

「5」MAとローソク足の関係を見ることで、トレンドの方向だけでなくトレンドの「強弱」も判断できます。

ローソク足が「5」SMAと交わらずに上がったり、下がったりしている場合は強力なトレンド、交わっている場合は普通のトレンドです。また何度も交差する場合は、はっきりしたトレンドがないと判断できます。

5MAは日足との相性がいい

日足で過去5本分といえば、平日の5本に該当するため、その週の傾向がわかるといえます。過去1週間の短期間の傾向を探ることで、その日が陽線が発生しやすい状況なのか陰線が発生しやすい状況なのかを判断できます。

25MAは市場で最も見られている!?

日本株式市場で最も多く使われているのが25MAです。

というのも、多くの証券会社でデフォルトとして設定されているのが25SMAだからです。

5・25・75の組み合わせではそれぞれ中期・長期線として使われますが、同じく人気のある「25・75・200」の組み合わせでは短期・中期線として使用します。

21日線×89日線

21MAと89MAはともにフィボナッチ数列の数字

「フィボナッチ数列」を使った2本の組み合わせで、多くの投資家にお馴染みです。

[alert title=”フィボナッチ数列とは”]

1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、233……

「黄金分割」をダイナミックに表現したものと言うことができ、最初の2つの数字を除くと、それぞれの数字の前の数字に対する増加率は1.618に無限に近づいていきます。

連続する3つの数字の互いの比率は、フィボナッチ比率と呼ばれる0.618:1:1.618になっています。

この比率は自然界や芸術の世界では、この比率が「最も落ち着く、居心地のよい比率」とされており、AppleやTwitterのロゴにも使われているよう。

これをテクニカル分析に当てはめ、反発や下落のタイミングを予測するのに応用されています。

[/alert]

21×89はその中でもゴールデンクロス・デッドクロスの組み合わせとして注目されています。

89MAは期間が長く、クロスの回数は5×25に比べて多くありませんので、スイングトレードの場合にお勧めの組み合わせとなっています。

トレード方法によって、活用する移動平均線の組み合わせを変えられるといいのね!

フィボナッチ数列は、「フィボナッチライン」指標を活用している人にはおなじみ。エリオット波動とも深くかかわりがあるんだよ。

まとめ

いかがでしたか?今回の記事では、こんなことを学びました。

[box class=”box32″ title=”POINT”]

  • グランビルの法則には、買いの4通りと売りの4通りがある
  • EMA(指数平滑移動平均)はSMAを補うための移動平均線である
  • ゴールデンクロスとデッドクロスは王道の手法
  • トレード方法により、活用する移動平均線を変えるといい

[/box]

次回は後編として、3本の移動平均線を活用する手法と、GMOクリック証券のアプリ、MT4での設定方法などをご案内します!

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