移動平均線の活用方法(応用編)!3本の移動平均線の組み合わせとMTF-MAの設定方法をMT4で徹底解説。

お役立ち指標

前回の記事では、移動平均線の使い方基礎編としてご紹介しました。

前回の記事⇒これだけで手法構築!?移動平均線の活用方法を極めてテクニカル分析を始めよう(基礎編)

今回は、3本の移動平均線を組み合わせる応用方法と、複数の時間軸の移動平均線を一つのチャートに表示できる方法をご紹介します。

MT4での設定方法も順に解説する、必見の記事となっています。

うわ~なんだか難しくなっていきそう。ついていけるかな?

一つ一つ確実に習得していけば、さらに取引の精度を高められるよ!

実践!3本の移動平均線の活用方法

前回ご紹介した「グランビルの法則」「ゴールデンクロス・デッドクロス」を応用して、さらに精度の高い、移動平均線を使った手法を作っていきます。

まずは、どの移動平均線を使うか決めよう

<おさらい>一般的にお勧めされる移動平均線の設定数値

最初は3本の移動平均線をを合わせて表示させてみよう!

移動平均線は、複数の数値を組み合わせて作るのが一般的です。

なぜ3本を組み合わせるといいのか?

具体的には移動平均線が上向きで右肩上がりなら「上昇トレンド」。下向きで右肩下がりなら「下降トレンド」の傾向にあります。

実際の値動きに近い短期の移動平均線は、株価の変動に素早く対応できるメリットがある反面、「だまし」にも影響してしまうデメリットがあります。

一方で長期の移動平均線は、だましの影響を受けにくいメリットはありますが、株価の変動への対応が遅いというデメリットがあります。

それを補うのが、3本目の「中期」の移動平均線です。

2本では方向性がわからない場合も、3本であればしっかりそれぞれの方向性を確認することができます。

短期・中期EMAの役割

短期EMA・中期EMAで、ゴールデンクロス・デッドクロスを見極め、方向性を確認します。

短期EMAは勢いが良く、急角度のラインを形成することが多いため、相場の急上昇・急降下を見極めるためにもつかわれます。

中期EMAは短期EMAよりもなめらかですが、ここに勢いが出ているか?というのが非常に大事です。

中期EMAが横を向いてしまうようなら、短期EMAに勢いがあっても、「だまし」の可能性が高いため、注視するようにしましょう。

長期EMAの役割

「短期EMAと中期EMAが、長期EMAより上にいるのか?下にいるのか?」と確認することが大事。

上昇局面で、短期・中期が下にいる場合でも、ゴールデンクロス形成後に上に突き抜けていくことが予想できるチャートであればエントリーの合図です。

パーフェクトラインが完成すれば、チャートのトレンドは加速する!

パーフェクトラインとは、上昇トレンドなら「上から短期・中期・長期の順番」で、下降トレンドなら「上から長期・中期・短期の順番」になっている、トレンドを加速される1つのサインです。

[memo title=”トレンド加速を見抜くポイント”]

  • 3本の方向性が一致している
  • 3本の間隔がせまいところから、徐々に広がっている
  • 他のインジケータでもサインが出ている

[/memo]

最初はデモトレードでこつこつ始めるのがお勧めだよ。

これぞ鉄板!?王道の組み合わせ

スキャルピング・デイトレードにお勧め「短期=5・中期=25・長期=75」

5MAはローソク足と密接な関係がある

前回の記事でも紹介したとおり、「5」MAとローソク足の関係を見ることで、トレンドの方向だけでなくトレンドの「強弱」も判断できます。

ローソク足が「5」MAと交わらずに上がったり、下がったりしている場合は強力なトレンド、交わっている場合は普通のトレンドです。また何度も交差する場合は、はっきりしたトレンドがないと判断できます。

5・25・75の組み合わせではそれぞれ中期・長期線として使われますが、同じく人気のある「25・75・200」の組み合わせでは短期・中期線として使用します。

スイングトレードにお勧め「短期=21・中期=89・長期=200」

200MAは日足で表示させる場合は約1年の平均

200MAは乖離率を見るのに注目されている線で、管理人も注目しています。

短期・中期にはフィボナッチ数列の中での21EMA×89EMAを使い、そこに200EMAを組み合わせていきます。

200EMAはフィボナッチ数列ではありませんが、筆者はフィボナッチ数列の233EMAとも比較を行い、わずかな違いではあるものの、200EMAのほうが反発が大きいと判断しました。

2ちゃんねるで話題になった200MAを使った究極のトレード「883手法」があるほど、一部の投資家の間では信用度が高いです。

管理人おすすめの裏技!異なる時間足のMAを一緒に表示させる

MTF-MA(Multi Time Frame Moving Average)というインジケータを使用すれば、短期足のチャートに長期足のMAを表示させることで、長期足のトレンドがどちらを向いているのかを「画面を切り替えることなく」確認することができます。

短期足と長期足のトレンドが異なっている場合、短期足のトレンドは長期足に引っ張られる傾向にあります

それは長期足のエリオット波動の中でも、短期足は小さな波を繰り返しており、トレンドが変わりやすいという特徴を持っているからです。

短期足でのトレードを行う場合は特に、長期トレンドを確認するようにしましょう。

このMTF-MAは伝説のFXトレーダー、及川氏が使用している「天才チャート」にも組み込まれているもので、

テクニカル分析に革命的な流れを起こしたインジケータです。

実際にEMAとMTF-MAを表示させてみよう!

今回は、OANDA楽天証券で使用できる、MT4の携帯アプリ画面を使って設定します。

①チャート画面が表示されていることを確認

②画面上部の「f」ボタンをタップ



③メインウィンドウをタップ


④Moving Averageをタップ


詳細設定をします。(今回は25EMAを設定。)

⑤期間:25

⑥デフォルトはSimpleになっています。今回は「EMA」の設定なので、『Exponential』を選びます。

⑦スタイル:ここで線の色・太さを設定できます。

上級者はシフトを設定する


[memo title=”上級者はシフトを設定する”]

「期間」の下にある「シフト」って何なの?という方。「シフト」は、表示を実際のチャートより前にずらしたり、後にずらしたりすることができるものです。例えばシフトを5に設定した場合、デフォルト値の0に比べて5本分あとに表示をずらすことができます。

同じ線の形ですが、シフト5線はシフト0線よりも5本分後ろに表示されていることがわかります。

初心者のうちは設定しなくても大丈夫です。ただ、今後、自分で手法を構築したい方はこの設定ができることを覚えておきましょう。

[/memo]

ひとつ前の⑦スタイルをタップすると、カラーや線の太さを設定できます。

カラーはチャートに対して見やすく、自分でも覚えやすい色を設定しましょう。

自分の見やすい色や太さをカスタマイズするのがよさそうね!

異なる時間足のEMAをMT4で表示させる手順

パソコンでしかこの表示はできない!

この設定はMT4のパソコンアプリでしか今のところはできません。※携帯アプリでは不可

パソコンでの設定を見ていきましょう。

まずは該当のインディケーターをダウンロード

MTF-MA(MultiTimeFrame移動平均線)を使用するには、パソコンにダウンロードしなければいけません。

①MTF-MAをダウンロード→こちらから

ダウンロード後は、しっかりパソコンの中のダウンロードファイルにMTF-MAが入っているか、確認しておきましょう。

②MT4アプリを開いて、「ファイル」→「データフォルダを開く」をクリック

③データフォルダを開くと、この画面が表示されます。「MQL4」を選択

④「MQL4」→「Indicators」をクリックし、Indicatorsファイルの中に、先ほどダウンロードした『MTF-MA』をドラック&ドロップでコピーします。

④コピーが完了したら、MT4のアプリをすべて閉じ、再起動します。

⑤ナビゲータの中に「MTF-MA」が入っていたら確認完了です。

次にMTF-MAの設定

「MTF-MA」をダブルクリックすると、設定画面が表示されます。

①パラメーターの入力

下の画像は、1時間足の25EMAを表示させる場合です。

下の画像は、1時間足の25EMAを表示させる場合です。

MA_Period

移動平均線の期間を入力します。

20日移動平均線なら20、100日移動平均線なら100を入力します。


Time_Frame

どの時間足の移動平均線を表示するか設定します。

値は、30分足=30、1時間足=60、4時間足=240、日足=1440を入力します。

MA_Method

移動平均線の種類を選択します。

0 = SMA(単純移動平均線)
1 = EMA(指数平滑移動平均線)0 = SMA(単純移動平均線)
1 = EMA(指数平滑移動平均線)0 = SMA(単純移動平均線)
1 = EMA(指数平滑移動平均線)

MA_Shift

移動平均線を左右に何本分ずらすかを入力します。

特に理由がなければデフォルトの”0″にします。

MAAppliedPrice

0 = 終値
1 = 始値
2 = 高値
3 = 安値

特に理由がなければデフォルトの”0″にします。

②色の設定

線の色や太さを設定できます。

③表示選択を設定

「何分足に」表示させたいのかを設定します。

デフォルトはすべての時間足に表示ですが、時間足を指定することも可能です。

今回は15分足にのみ表示させます。

設定後、「OK」で設定完了です。無事に設定できました!

複数の時間足のEMAを表示させるとこうなります。

15分足に3つの異なる時間足の25EMAを表示してみました。

画面の左側ではどの時間足でも上昇しているのがわかりますね。

なんだか不思議な形をしてるように見えるけど…

見慣れてくると、しっかりこれが意味を持って見えてくるんだ。

まとめ

いかがでしたか?今回の記事ではこのようなことを学びました。

[box class=”box32″ title=”POINT”]

  • 3本の移動平均線を組み合わせれば、だましに遭いにくい
  • 異なる時間足の移動平均線を1つのチャートに表示させる方法がある
  • MTFーMAを表示できるのはパソコン版のMT4

[/box]

2回に分けて、移動平均線について勉強しました。移動平均線を使いこなせば、テクニカル分析マスターへの道が開けます!しっかり身に着けて、他のインジケータ習得にもつなげましょう。

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