損切貧乏卒業!リスクリワードを制するものは取引を制する!

CFD基本情報

「なぜ勝率7割なのに、自分は勝てないのか?」と思っていませんか?

相場に参入する方の、実に7割が資金を減らし、9割が1年以内に退場している現実があります。

それは、「利益と損失の比率を考えた取引」をしていないからです。

この記事を読み終える頃には、あなたの取引に対する考え方は大きく変わり、利益を残す取引についての理解が深まるでしょう。

利確と損切の確率は50%のはずなのに、どうしてどんどん資金が減っていくの?

僕も最初は、あまり考えずにエントリーしてたな。でも、今日の記事を読めば、エントリーポイントを見直すことができるよ!

相場で破産・退場する人が多い理由

相場で破産・退場をする方が多いのには、非常にはっきりした理由があります。

あなたは、当てはまっていませんか?

プロスペクト理論を理解していない

利益確定が早く、損切が遅い「プロスペクト理論」をご存じですか?不確実性下における意思決定モデルの一つで、この理論下では、利益と損失について、大きく2つの感じ方をすると言われています。

人は得を求めるよりも損を回避する傾向にある

例えば以下の2つの問いがあった場合、あなたはどちらを選びますか?

この問いでは、断然1番の「無条件で100万円もらえる」を選ぶ方が多いはずです。

不確実に大きい利益よりも、確実な小さい利益を求める傾向が高く、これが相場で言う「利小損大」につながります。いわゆる、『チキン利確』が多くなる原因です。

同じ金額でも利益と損失では感じ方が違う

同じ100万円でも、利益を100万円得たときの喜びより、損失を100万円出したときのほうが悲しくなるというものです。

損失領域の傾きはある時点を境に傾きが緩やかになる

人はある程度損をすると、「もっと損をしても変わらない」という感情が働き始めます。

つまり、「10万円損しても100万円損しても変わらない」と考え始めるのです。

後々振り返って冷静に考えると、「何てバカなことをしたんだろう」と悔やみますが、その時は冷静な判断力がなくなってしまう…これがプロスペクト理論の魔力なのです。

[alert title=”塩漬けの原因にもなる”]

このプロスペクト理論は『損切貧乏』の原因でもあり、『塩漬けポジション』を作る原因ともなります。

塩漬けとは、「損切できずにポジションを持ち続け、資金がそこにブロックされ、まさに『漬けておく』状態になってしまうポジションのことです。

資金が少ないうちは、塩漬けを持ってしまうと、そのために他のポジションを持てなくなってしまうので特に要注意。

[/alert]

これはわかるなー…。含み損があると、ときどき冷静な判断ができなくなっちゃうときがあるわよね。

特に口座の中で動いていると、実際のお金と認識できなくなっちゃうときがあるから、要注意!ぼくは常に逆指値注文を入れて、損失は限定できるようにしているよ。

損失を取り戻そうとして、普段はかけないような枚数をかける

普段だったら5枚しかエントリーしないのに、損失を取り戻そうと10枚、20枚かけて取引をしてしまう…なんてことはありませんか?

だとしたら、それは退場への1歩。1度うまくいっても、何度もそんな取引がうまく行くとは限りません。

許容量を超えた取引をしないよう心がけましょう。

資金管理ができていない

「今回の取引で最大いくら損をするのか」「利益がどのくらいとれるのか」

しっかり理解してから取引をしていますか?

GMOクリック証券では、IFO注文を活用すれば、その取引でいくらの損益が出るのかを参照することができます。

GMOクリック証券でのリスクリワード計算方法

①買いか売りの価格を選択

②予想される新規注文価格を選択

③損切と利確のターゲット価格を入力

出てきた値が決済損益の参考値となります。

他の証券会社でも、しっかりシュミレーションのできるサイトはありますので、活用していきましょう。

感情的な取引をしてしまう

「こうなるはずだから損切しなくても大丈夫」「乱高下しているから、上がった瞬間に利確すればいい」と根拠のない自信で感情的になり、結果、大きく損を重ねてしまうパターンです。

『なぜここでエントリーをするのか』

『自分のルールに合っているのか』

根拠ははっきりしていますか?しっかり問いかけてから取引をしましょう。

ルール作りで心がけたいリスクリワード

上で挙げたような感情的な取引をしないために、しっかりしたルール作りをし、「ルールに沿った取引」を心がけることが重要です。

そのルール作りの際に、リスクリワードを考えることで、勝率が低くても、しっかり利益を残す取引をすることができます。

リスクリワードとは

1回の取引における「損失:利益の比率」のことを指します。

[box class=”box32″ title=”POINT”]

  • RISK(リスク)=損失予定額
  • REWARD(リワード)=利益予定額

[/box]

損失:利益が1:1を下回る取引を『損大利小』、逆に損失:利益が1:1を上回る取引を、『損小利大』といいます。現役で活躍するトレーダーたちも、この損小利大の取引をかなり意識しています。

例えばリスクリワードが1:2の場合は、損失が出るとき=20pipsの損失、利益が取れるとき=40pipsの確定というように、利益が損失の2倍残るということになります。

リスクリワードの良い取引のメリット

手法を構築しやすくなる

勝率5割でも利益を残せるため、さまざまな手法を試すことができます。

【いい例】リスクリワード1:2の場合

リスクリワード1:2の場合
1回目 40pips勝ち 4,000円
2回目 20pips負け 2,000円
3回目 20pips負け 2,000円
4回目 40pips勝ち 4,000円
5回目 40pips勝ち 4,000円
6回目 20pips負け 2,000円
7回目 40pips勝ち 4,000円
8回目 20pips負け 2,000円
9回目 20pips負け 2,000円
10回目 40pips勝ち 4,000円
合計 10,000円のプラス

【悪い例】リスクリワード1:1の場合

リスクリワード1:1の場合
1回目 20pips勝ち 2,000円
2回目 20pips負け 2,000円
3回目 20pips負け 2,000円
4回目 20pips勝ち 2,000円
5回目 20pips勝ち 2,000円
6回目 20pips負け 2,000円
7回目 20pips勝ち 2,000円
8回目 20pips負け 2,000円
9回目 20pips負け 2,000円
10回目 20pips勝ち 2,000円
合計 ±0円

10回も取引して1円も利益が残らないなんて…

リスクリワードの良い取引で、もっと勝率を上げていければ、利益をその分、たくさん残すことができるよ。

心理的な安心感を得られる

連敗しても、5割勝てばいいという精神的な安心感をえることができるのが強み。感情的になることが減り、さまざまな手法を試してみることができます。

リスクリワードの良い取引をねらうデメリット?

機会損失が気になる

筆者はリスクリワードが1 : 1.5以上でないと、取引をしません。

さらに、心理的許容度を超える損失額が予想されるときも、取引をしません。

リスクリワードを意識し始めた初期の頃は、「あーさっきのも取れたのに」「これもエントリーできたのに」と一喜一憂していました。

これは機会損失といえば機会損失ですが、リスクリワードが1:1の場合、1回の利益は1回の損失で消えてしまいます。

1回取引をしないことで、「心労を守った」と思えば、今後の心持ちが変わります。

2回のうち1回負けても利益は残ると思えば、もっと楽しくなりそう!

リスクリワードを考えた取引を実際のチャートで紹介

それでは実際のチャートで、リスクリワードを考えた取引ポイントを見てみましょう。

今まで勉強したエリオット波動とゴールデンクロスを使った取引を考えていきます。

使用するインディケータ:5EMA、25EMA、75EMA

まだ移動平均線の記事、エリオット波動の記事をお読みでない方は、こちらの記事をご覧ください。

チャート例

このチャートではデッドクロスをエントリーポイントとしています。

デッドクロスがしっかり完成したことを見守ってからのエントリーなので、価格は30,025円です。

損切ポイント:30,226円(201pipsの損)

エリオット波動を考えれば、30226円を超えるとトレンド転換となってしまうため、損切します。

利確ポイント:29,606円(419pipsの利益)

エリオット波動的には前回安値を超えていかなくてはおかしいので、「前回安値の少し下」に利確ポイントを設定します。ここで言う少し下は、20pips前後としています。

これがリスクリワード1 : 2の取引です。

結果的にはもっと下がったという結果ですが、あくまで「結果論」であり、確実なトレードをするためには、十分な利幅が取れますので、欲張る必要はありません。

[alert title=”おすすめは2段階利確”]

3枚持っている場合、ポイントをずらして利確するのがおすすめです。

2枚:29,606円で利確 / 1枚:もう少し引っ張って利確

ということも可能です。利確ポイントをずらすことで、トレンド転換にも備えられます。

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[/alert]

まとめ

いかがでしたか?今回の記事では、次のようなことを学びました。

[box class=”box32″ title=”POINT”]

  • 損切が大きくなってしまう「プロスペクト理論」
  • 枚数をかければ、それだけリスクも大きくなる
  • リスクリワードを理解して、エントリー前からリスクを最小限に!
  • 心労を減らせば冷静な取引ができる

[/box]

いかに冷静に取引ができるか、すでにエントリーの時点で決まっているといっても過言ではありません。

決めたルールを守り、平常心を保った取引を心がけましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

GMOクリック証券 総合お勧め度1位 ★★★★★

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銘柄数は指数のみ16銘柄だが、US2000やAUS200など、他社にはない取扱銘柄があり、注目される。日経225を小単位で取引できるのが魅力だが、その分スプレッドが広い。MT4・MT5で取引が可能。 

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