チャートを見て、これが押し目なのか、トレンド転換なのかわからない!と思っていませんか?
実は、押し目とトレンド転換のちがいをわかりやすく見分けることのできる、便利な方法があります。
それが、トレンドラインとチャネルラインを利用する方法です。
この方法を知ってから、管理人も含み損を持つ時間が減り、買い増し・売り増しにも迷わなくなりました。
この記事を読み終える頃には、ラインの引き方からエントリーポイント、利確ポイントまでしっかり見極め、三角保ち合いまで理解することができるようになります。
ぜひ最後までお読みください。
トレンドラインとか三角保ち合いって、よく聞くワードよね。どうやって使うのかな?
僕も重宝してるラインだよ。インジケータとはまた違う考え方だから、覚えておくととても便利なんだ。
まずは押し目とトレンド転換を知ろう
以前の記事でも書いたように、相場は波を描いて上昇、または下降していきます。
そこで発生するのが、「押し目」と「トレンド転換」です。この2つを理解して、ライントレードをうまく利用していきましょう。
押し目とは?
上昇相場でのちょっとした下落、下落トレンドでのちょっとした上昇を「押し目」といいます。
この押し目を上手に見分けることにより、利益を伸ばすことができます。

トレンド転換とは?
今まで上昇を繰り返していた相場が下落をはじめ、下落の波を繰り返すようになることがあります。
このような場面を「トレンドが転換した」と言います。
トレンド転換時のサインにはさまざまな形があり、有名なものは「ダブルトップ/ダブルボトム」「トリプルトップ/トリプルボトム」「三尊天井/逆三尊」などがあります。



ここはエリオット波動のときにも勉強した内容よね!覚えてます♪
ダブルトップや三尊はよく出てくる形だから、何度も復習しておくといいよー
「押し目」と「トレンド転換」を見極めるのは難しい
初心者の場合は特に、押し目とトレンド転換の判断を迷うケースが多くあります。
なぜ、押し目とトレンド転換を判断するのは難しいのでしょうか?
途中まで同じ形をしている
押し目とトレンド転換は、途中までは通常のトレンドと同じ形をしています。
順調に含み益が増えていたのに、「もしかしたらトレンド転換かもしれない」と思い、慌てて利確してしまう方も多いはずです。

急な転換の場合、インジケータのサインが追い付かない
MA(移動平均線)やその他のインジケータを使っている場合でも、急なトレンド転換の場合はサインが追いつかないことが多々あります。
「急にトレンド転換するわけがない」という思い込みが入る
「いつもはトレンドが続く時間帯だから」「まだトレンド転換したばかりだから続くはずだ」などと妄信してしまう場合があります。
初心者だけではなく、経験値が上がれば上がるほど、思い込みが入ることが多くなるので、中級者ほど注意が必要です。
[box class=”box32″ title=”押し目とトレンド転換を見分けられるメリット”]
- 買い増し・売り増しのポイントがわかりやすくなる
「ここが押し目だ」というポイントがわかれば、すでにポジションを持っている場合でも、同じ方向に買い増し・売り増しをすることができるようになります。
- リスクリワードの良い取引ができる
万が一、押し目とトレンド転換を見誤った場合でも、損切ポイントが明確であるため、リスクを抑えた取引ができるようになります。
[/box]
リスクリワードがよければ、損切になってもダメージは少ないよね!
押し目とトレンド転換を見極める2種類の”最強ライン”
最強ライン1:トレンドライン
トレンドラインとは
直近の波動の高値同士・安値同士を結んで、ななめに引くラインをいいます。このトレンドラインは、より相場の流れを詳しく知るための補助線として使用します。
上昇トレンド時
サポートラインとして、上昇の下支えとなるラインを引きます。
直近安値同士をつないでななめに引いていく線で、これをつなぐことで押し安値の判断をすることができます。

下降トレンド時
下落のときの上値抵抗となるラインを引きます。
直近高値同士をつないでななめに引いていく線で、これをつなぐことで戻り高値の判断をすることができます。
トレンドラインの活用
実際のチャートでトレンドラインの活用方法を見てみましょう。
下の写真は下落トレンド時のトレンドラインです。

①エントリーポイント
デッドクロスが出たところで、売りエントリーを開始します。
②③売り増しポイント
その前に一度押し目らしきもの(★マーク)が来ていますが、そこでの売り増しはNGです。
なぜなら、その段階にきて、初めてトレンドラインを引くことができるからです。
確実性を求めるなら、トレンドラインを引いた後の押し目(②)のポイントを待つべきです。
④利確ポイント
陽線でトレンドラインをヒゲではなく実体で突き抜けたことで、一度下落トレンドを終了し、レンジ相場に入っていることがわかります。
EMAでもゴールデンクロスがその後出ていますが、ゴールデンクロスよりも早く判断できたことにより、③での売り増し分についても利益が残せます。
[memo title=”memo”]
ローソク足のワンポイント
「実体」と「ヒゲ」という言葉はぜひ覚えておきましょう。

最強ライン2:チャネルライン
チャネルラインとは
高値同士・安値同士を結び、互いに平行となる上下のラインのことをいいます。トレンドラインと違い、上昇トレンド時と下降トレンド時で引き方に違いはありません。
トレンドラインは1本のラインを引きますが、チャネルラインは2本セットで、高値と安値両方を結んだラインを作る、「値幅に合わせたライン」です。
チャネルラインの幅の中での値動きとなる可能性が高まります。
チャネルラインの活用
比較しやすいように、トレンドラインの場合と同じチャートを使用します。

①②③はトレンドラインとは変わりませんが、利確ポイントが大きく異なります。
同じチャートで見ても、トレンドラインよりも利益を伸ばせるのがチャネルラインです。
今回の場合の利確ポイントは④⑤の2か所です。
①②③で保有したポジションを、2か所に分けて利確するのがチャネルラインでの利確の決め方。
もしこの2点で利確をし損ねた場合でも、トレンドラインを使った際の利確ポイントで決済できれば、利益を残すことができます。
何枚かポジションを持っているなら、分けて利確をするとリスクも減らせるわね
トレンドラインとチャネルラインの肝はここ
ブレイクが新トレンドを教えてくれる
引いたトレンドラインとチャネルラインをブレイクした(抜ける動きを見せた)場合、そこから新たな形成を見せる可能性が高いです。
[alert title=”注意”]
・上昇トレンドで下に抜ける動きを見せた場合 → トレンド転換を見せる可能性が高い
・上昇トレンドで上に抜ける動きを見せた場合 → トレンドが同方向に加速する可能性が高い
[/alert]


インジケータとの違い
移動平均線やMACDなどに代表されるインジケータは、一度設定すればずっと使い続けることができますが、ラインを使用する場合は、そのときの価格変動により、何度も引き直すことが必要です。
また、すぐに消さないことで、何度かラインが活用できることがあります。
完全にラインに関係のない動きになるまでは、ラインとの関係を注視するようにしましょう。

自分で何回も引き直すって難しそうね…わたしにできるかな?
最初はトレンドラインのほうが簡単!実際のチャートで何度も練習してみるといいよ。
トレンドラインやチャネルラインを書く練習法
まずは短期足で引いてみる
5分足や15分足で短期のトレンドラインを書く練習をしましょう。
始めは買い増し・売り増しをせず、トレンドラインがしっかり引けているかを見極めます。
さまざまな銘柄で引いてみる
トレンドラインが効きやすい銘柄、効きにくい銘柄を見つけるようにしましょう。
得意な銘柄は特にチェックを欠かさないようにします。
下の図はGMOクリック証券での取引画面です。



実際に引いてみると、おもしろいぐらい反発しているのね!
トレンドライン・チャネルラインの応用編!?三角持ち合いとは
トレンドラインを応用した使い方の一つに、三角保ち合いがあります。
株価の変動が一定の範囲で継続している状態を「保ち合い」といい、株価の上昇・下落の値幅が徐々に狭くなっていき、チャートが三角形のようになる状態を「三角保ち合い」と呼びます。
均衡している三角保ち合い(シンメトリカルトライアングル)
出来た三角形が二等辺三角形で株価がどちらに向かうのか先行き不透明な状態ですが、最終的には前のトレンドの一時的な小休止で、抜けた後も以前と同じトレンドの継続することが多いです。

上昇の三角保ち合い(アセンディングトライアングル)
出来た三角形の左上が直角に近い状態で、上昇に向かう可能性が高いです。
安値が切り上がっていくことで、上昇圧力が高まっていることを意味しています。最終的には上側のラインを突破し、上昇トレンドが起こる可能性が高いです。

下降の三角保ち合い(ディセンディングトライアングル)
出来た三角形の左下が直角に近い状態の三角形です。
高値が徐々に切り下がっていくことで、下降圧力が次第に強まっていることを意味しています。最終的には下側のラインを突破し、下降トレンドが起こる可能性が高いです。

三角保ち合いを見つけることは、リスクリワードの良いトレードにもつながります。
上昇ねらいでここでトレードをした場合、決済の逆指値を保ち合いブレイクの場所に入れておけば、リスクを抑えて利益を大きくとることができます。
前章でも出てきたこちらのチャートの中にも、三角保ち合いになっている場面が実はありました。
こちらはシンメトリカルトライアングルの事例です。

この通り、シンメトリカルの三角保ち合いは上昇トレンドラインと下降トレンドラインのぶつかりです。
その後、三角保ち合いの下辺付近でエントリー後、上昇のトレンドラインに乗って利確することができれば、利益を取りやすくなります。
三角保ち合いは、応用編なの?すごく難しそう
実際にはトレンドラインをしっかり理解できていれば、三角保ち合いも自然と見えてくるものだから、そんなに難しくないよ。
やっぱりラインを引くときの基礎になるのはトレンドラインなのね!よーし、がんばろう!
まとめ

いかがでしたか?
本日の記事では、このようなことを学びました。
[box class=”box32″ title=”POINT”]
- 押し目とトレンド転換の違いを見極めるのに役立つ「ライン」がある
- トレンドラインは上昇トレンド・下落トレンドにより使い分ける
- ラインを引くことにより、利確・損切目安や新しいトレンド形成のサインを知ることができる
- 三角保ち合いはトレンドラインの応用編である
[/box]
今までの記事と合わせて読むことで、さらにトレードの精度を高めることができます。
管理人のトレードの基礎である、エリオット波動、移動平均線を使った手法構築の記事はぜひ合わせてお読みください。
トレンドに乗って利益を大きく伸ばしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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